初恋は枯葉のように やがて色あせ消えてゆくよ

私が変わってしまったのかもしれない
だから、もう、昔のような情熱は
そのかけらさえもなくなったのよ

向かい合えば見詰め合い
手を握り
共にハミングをしてうたったこともあった

人の心は枯れ果ててしまうのかい

貴方を抱きしめて
遠くへ連れ去ってしまいたかった

真っ赤に燃える地球の創世記のような
燃えるような情熱は
すっかりと影をひそめてしまった

もしも今、君に街で出会っても
私は
下手な役者のように照れるだけで
「今は君のことなど好きじゃないよ」ともいえずに
未練な顔をするのだろうか

素直じゃないね
好きなくせに


明日はたなばた様。何をお願いしましょうか。

※タイトルは北山修詩集から

〔7月6日/2004年〕
〔次章に続く〕