夢で もし逢えたら 素敵なことね  あなたに逢えるまで 眠り続けたい

幾人もの人たちが通り過ぎるなかで
偶然に私があなたの前で立ち止まった
タダそれだけの出会いだった

名も知らぬ人なのに何ヶ月か後には友達になり
何年か後には恋人になり
夜通しで人生を語り
雨にも負けず旅をした

*

再会のときは、別れのときだった
あなたと私はいつも雨の中で、雨の中を散策していたのに

あの日ばかりは晴れていた
桜の花は散っていたけどツツジは綺麗に咲いていた
花びらをひとつちぎって蜜を吸ってお別れだった

*

※タイトルは大瀧 詠一作品から

〔7月25日/2004年〕

〔次章に続く〕