幾人もの人たちが通り過ぎるなかで 偶然に私があなたの前で立ち止まった タダそれだけの出会いだった
名も知らぬ人なのに何ヶ月か後には友達になり 何年か後には恋人になり 夜通しで人生を語り 雨にも負けず旅をした
再会のときは、別れのときだった あなたと私はいつも雨の中で、雨の中を散策していたのに
あの日ばかりは晴れていた 桜の花は散っていたけどツツジは綺麗に咲いていた 花びらをひとつちぎって蜜を吸ってお別れだった
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〔7月25日/2004年〕