2004年 12月 20日
そう、ボクはあの1枚の写真をアナタの元に戻して再出発をしようと試みた。
高原に波打つように広がる草原で寝転がって星空を見上げたときのように、また旅を続けようと夢見たんだろう。
その行く先が果てしなく遠いように思えても、行き着けないなんて絶対に在り得ないことなんだと信じていたあの夏のように。
アナタは日蔭のタンポポだったかもしれないけど、ボクのチカラで陽の当たる所へと連れて行ってやるんだと、強く強く信じていた。
でも、冬の間にボクたちは昔からのともだちのようになり、春を迎えて恋人のように大喧嘩をして、別れた。
これで物語りはオシマイ。
アナタからたくさんのお話のプレゼントをいただきました。今は、どこかの街で知らない誰かと幸せにいると思うから、もういいよ。
ボクはそのお話に出てくる夢のような村を探しに旅に出る準備を進めているところです。