冬至の朝に

2006年 12月 23日


そう、あれは冬至の朝で、一面に降りた霜が朝日に融けだしてキラキラと光り輝いていたのでした。

太平洋を渡ってくる真っ赤な光線は海から陸へと上がるところで飛び跳ねている様にも思え、日本で最大級という造船所の大型クレーンは燃えているように浮き上がっていました。

そのとき僕は、そばかすだらけのキミの顔を思い浮かべました。春から秋に共に旅をしたキミでしたが、会えなくなったからといって忘れたりはしないよ。髪型が変わって、お化粧も少し変えてしまったかもしれないけど、だからといって、飛んでいってすぐに会いたいとも思わなかったんだ。

新緑が放つ吐息をいっぱい感じながら柳の木の下でキミに出会って、今はこうして遠く離れた町に住んでいる。そして、もうこれからも絶対に再会できないという予感も持っている。
いつかきっと、誰かにキミを奪われてしまう日がくるのだろうけど、キミはいつまでも僕の友だちなんだと思っている。大丈夫という安心感のようなものを感じていたんだ。

寒いね。そんなメールを送る。
バイクに乗ってるかい?と聞いてみる。

僕たち、お互いに何も知らないままで、別れてしまったんだ。
だから、喧嘩をしても、怒りを言葉にできないままで、キョトンとしているしかなかったんだね。

つづく