わかれの断章 −赤い夕日−

2007年 07月 17日


とても淫らだったのかもしれないけれど
君の青春と僕の人生とが、
ひとときだけでも二人三脚をしたと思っています。

君は僕を、
今となっては憎んでいるのかもしれないけど
言わせてもらえば、
僕だって君を恨んでいるよ。

考えてみれば、
こうして喧嘩ばかりをしながら
あてもない旅をしようとしていたんだ。

あの日、
ジンクスのように夕立が来てくれれば
こんな別れにはなっていなかったんだよ。

西陽の差し込む公園で君を待ったんだよなぁー。
でもその頃、もう僕に背を向けて
君は高速道路を飛ばしていたんだね。