積もる

2008年 01月 16日


いつの日にか、キミにもう一度逢える日が来ると信じている。
その願いが叶ったときに、ボクはキミに、山のように積もった伝言を話そうとするのだろうか。

何だか、今、そのときを想像すると、そこに封じられた喜びや悲しみを、そして憎しみも、そう、それから誤解も、みんな水に流してしまいそうな気がするのです。

ひょんなことから二人の歯車が噛み合わなくなっただけで、あのときまでちゃんと動いていたのだから、急に立ち止まった交差点でキミは引き返し、ボクは橋を渡ったすぐ先の曲がり角の陰でキミを待ったのさ。

十年の歳月が過ぎても、ボクの机のノートにはキミへの伝言が積み重なってゆく。

きっと、十年経っても、同じところで同じようにこの星空を見上げているような気がするの。
でも、二人で語ったドラマのような未来も、交わした約束も、みんなウソだったの。

もしも、そんなふうに恋を終わらせて、積み上げた伝言には目も暮れず、ポイと地面に投げ出したとしても、ボクはキミを許すだろう。

積もる想いを綴ったノートを開けて、色褪せたインクの文字をなぞってみるよ。
情熱が花びらのように揺れて落ちてゆくように、静かにドラマが終わるのだろうね。