関西地区 SPICE入門
(共催: 特定非営利活動法人大学コンソーシアム大阪)
講師 加藤 博二 様 (NPO法人CAE懇話会)  (講師のご紹介はこちらPerson
開催期間 2011年9月から2011年11月までの3回コース
開催日 第1回:  9月10日(土)
第2回: 10月 8日(土)
第3回: 11月12日(土)

注:会場・講師のご都合により、開催日・会場が変更される可能性があります。
開催場所 キャンパスポート大阪(梅田第二ビル4階) 地図はこちらMAP
注:会場への問い合わせはお控えください。CAE懇話会事務局までメールでお願いします。
開催時間 13:00ー17:00
受講料 受講料: 個人会員 15,000円、 非個人会員 25,000円
定員 5名以上15名以下
 * 最低受講者数に満たない場合は開催しない場合があります。
 * 定員になり次第、締め切ります。
 * NPO法人大学コンソーシアム大阪の加盟校(45校)の学生の方は、無料で参加できます。
  申込みフォームの”ご連絡事項”欄に、その旨記載してください。
  ただし、参加人数に制限がありますので、申込をされた後、参加可否については、事務局より連絡します。
ソフトウェア  実習にフリーソフトウェア(Spice)を使用します。フリーソフトウェアの導入方法については、申込をされた方に別途ご案内いたします。  
備考
内容               概要
電子回路シミュレータSpiceは1973年に公開された電子回路向け節点法の無料ソルバーです。
古くから使われている一方で、解析トラブルは実際の回路に密接に関係している為、ユーザー会のような活動は行われていないようです。
一方で、頼みのサポートはソフトには詳しいかもしれませんが、トラブルを起こす回路は千差万別であり、多くのケースではサポートの意見、経験を基に試行錯誤を繰り返しているのが実態ではないでしょうか?
このコースではSpiceの原理を簡単に説明するとともに、トラブルの対処の仕方、Spiceで出来ること、使い方を中心に説明します。
動作原理を知り、その内部動作を考慮することができればエラ―メッセージの読み方、対処の仕方の一助になると考えます。
原理を理解するため、演習ソフトとは別に、表計算ソフト(Excel、等)を用いて計算を行いますが、回路規模は3×3以下のマトリックスに限定し、容易に理解できるようにします。
第1回   
 [SPICE概要]  
Spiceの基礎理論:
簡単なネットワーク回路を基に、Spiceの計算原理を演習しながら勉強します。 
 
 [非線形解析]  
 Newton法:
非線形の回路素子であるダイオードを取り上げ、収束原理を演習し、収束の難易度を考えます。Newton法が収束しない例についても勉強します。
 
第2回  
 [過渡解析]  
 前進法と後退法:
過度解析で問題になる「発散」についてその原因を考えながら勉強します。
インダクタンスとキャパシタンス:
過度応答解析で用いられるインダクタンスとキャパシタンスについてマトリックスへの組み込みを勉強します。
 
 [トラブルシュート]  
 各種解析エラーとその対処の仕方エラーメッセージの読み方、対処の仕方、初期条件の設定、等を簡易な回路の解析エラーを通じて勉強します。  
第3回  
 [Spice応用設計]  
 Spiceで出来る事と適用事例 :
簡単なアナログ回路について、要求仕様を起点として、実際の設計手順に従って設計し、フロントヘビーな設定手順について演習します。
 
 [Spice応用解析]  
 Spiceを使って熱伝導問題を解く: 
Spiceは回路設計だけのシミュレータではありません。回路網で表現できる現象として自然対流の熱解析を勉強します。