(a)は高速型オペアンプとして用いられるものである。このタイプの特徴としてV(-)端子の入力下限は0Vまでは許容されない点にある。
保護ダイオードD1が導通した場合、V(-)端子の電位は-0.7Vまで低下するがこの時、初段Q2のエミッタ電位Q2(e)は0Vになってしまう。
従って、アクティブロードのQ4の動作電圧がなくなり、Q4カットオフ→Q3もカットオフとなり、出力が反転することになる。
つまり、このタイプのオペアンプの入力下限は(0+α)Vまでとなる。 また、入力上限は内部最高電圧がVccなので基本的には(Vcc-0.7)Vまでとなる。
(α=0.2〜0.4V)
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