沙羅双樹ぽたりと落ちて雨よ降れ
2007年 06月 22日
大粒の雨が容赦なく振り続いていた。
旅の途中の山あいの村落の、小さな庇がある作業小屋の軒先で、雨が上がる時間を送ったことがあった。
鉛色の雲が山を覆い尽くし、稲光がときどき弾けるように光ってみせる。
垣根の脇に沙羅双樹の花が咲いている。 となりに、ムクゲの花も咲いていた。
そう、
あの子が昔、「ムクゲが好きだ」と言っていた。
盛者必衰のことわりをあらわす、か。 まさに、そうだったな。