美濃から飛騨へ、
そして信州を抜けて、六十里越をひたすら走り、
福島県郡山方向を目指した。
奥只見付近で日が暮れた。
大きなダムのすぐ下流にある鄙びた村だった。
ダムから谷底の村へと下降しながら村の明かりが見えた記憶は無いが
私の心は、これから再会するその子と共にあった。
何故に遠くまで来てしまったのだろうという後悔や自省の念はまったく無かった。
磐梯山を仰ぎ見ながら猪苗代湖畔を駆けてゆく自分の姿を夢に描きながら、
鄙びた村の片隅で夜空を見上げてビールを飲んだのを記憶している。
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星が瞬きだす
私たちは大空を彷徨う流星なのかもしれない