人の医療では負担の少ない治療法として、内視鏡検査/鏡視下手術というものが広く行われるようになりました。
獣医療では、異物を飲み込んだ動物に対して、消化管内視鏡によりお腹や胃などを切開せずに、異物を摘出する方法が以前から行われてきました。外科手術でお腹を切らなければいけなかったものが、内視鏡により取り出せると、多くは麻酔から覚めたら退院が可能です。
医療機器の進歩により、痛みや手術侵襲、合併症のリスクや入院期間を大幅に減らす/無くすことが可能になってきています。
軟性鏡(一般に胃カメラと呼ばれるもの) | 硬性鏡 | |
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入院はほぼ必要なし
高コスト(人員・設備・器具が必要)
動物では多くの場合、全身麻酔を必要とし、また腹部外科への適応の利点は人ほど無いかもしれません。
@ 鏡視下での切除術 | |||||
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従来の外科手術と比較し、動物の負担・術後の経過が抜群に違うのと、治療終了後すぐに帰宅できたりもします。 |
また更新していく予定でおります。
診療内容トップページにあるレントゲン写真は、食道内異物です。
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リンゴを剥いていて落としてしまったのを、取られまいと丸飲みしまったとのことです。 対応はゆっくり声をかけて取り上げるか、取り上げるのを諦め、落ち着いた状態で食べさせてあげるかでしょうか。犬の性格も考えた対応が必要かもしれません。 獣医療での異物の誤食/閉塞は不意に起こります。消化管内視鏡のお世話にならないよう、ご注意と生活環境へのご配慮をお願いいたします。 |