去勢・避妊手術に関しての、よくお問い合わせいただく手術の予約や進め方を説明致します。
遅くとも前日にはご確認をお願いします。
電話では、説明・確認事項が十分でない場合がございますので、可能であれば、手術の前に一度診察を受けていただくことを勧めております。
手術は午後に行います。
縫合部分の皮膚のチェック、切開部の閉鎖方法によっては抜糸を行います。
術後、縫合部にレーザー照射を行っておりますので、余程のことがない限り再縫合等の追加処置は必要ないと思いますが、ご自宅でも傷口のチェックはお願い致します。
上記が通常の去勢・避妊手術の進め方になります。
直接、ご質問・ご確認もいただければと思います。
退院後の痛み止め投薬、抜糸の必要ない皮膚の閉鎖、
翌日のお迎え等、ご希望事項はご相談ください。
病気の予防 など
麻酔・手術のリスク
尿失禁
縫合糸反応性肉芽腫/無菌性脂肪織炎 など
早期に手術を行うことのメリット・デメリットに鑑み、基本的には雄・雌ともに1才齢以降での手術を推奨しております。
避妊手術;雌猫では発情防止に、より早期の手術を選択することも多いです。
去勢手術;必要がなければ推奨しておりません。
詳しくは診察時にご説明いたします。
縫合糸への異物反応として肉芽組織が形成される。
縫合糸の場所以外にも皮膚にしこりができたり、皮膚から膿が排出される。
上記の皮膚症状の他に、元気消失、発熱などを伴うこともある。
免疫が関係していると考えられているが、詳細は不明。
縫合糸や外科的侵襲などへの反応が言われている。
絹糸、手術用手袋のパウダーなど原因の可能性があるとされているものは可能な限り排除。
好発犬種においては、吸収性縫合糸(溶ける糸)ですべての処理を行う。
縫合糸を用いない手術手技の選択。(下図)
半導体レーザーの外科的応用
(血管・組織凝固) |
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鉗子で挟み、血管や子宮(さらには併走する神経も)を凝固することで、血管・子宮の処理を行います。 神経に対するレーザー凝固の効果もユニークで、術後の痛みをかなり軽減できます。 (縫合糸による結紮を行っても当日夜の元気・食欲に全く変化のない子が半数以上で、個体差があります。) |
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卵巣・子宮の処理は糸を用いないで行えます。
しかし、お腹の切開部を吸収性縫合糸を用いて閉鎖する必要があり、縫合糸の使用および手術侵襲をゼロにすることは現時点では不可能です。 |
リスクをゼロにすることはできないですが、リスクを下げる策を講じることは重要と考えます。
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