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アジのタタキ 最終号

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 もう最終号になってしまった。

 もっともっとたくさんのことを書くつもりだったのに、No.11で終わっちゃった。

 これまでの学級通信は、いつまでも自分の中からあふれ出るものがあるだろうと思っていたけど、「あぁ、自分自身が空っぽになってきたなぁ」と思うようになった。

 で、今年は「今までに書いたこととダブってもいい。みんなは今までの学級通信を読んでないんだから」と、書きためたものを書き直そうとしたんだけど、うまくいかなかった。

 なぜだか、書き直す気になれなかったんだ。
 書き直すくらいなら、このままの方がいいじゃないかって思ってしまってね。
 
 教育に対する情熱が冷めてきたわけじゃないんだけど、空回りしてるような気がしてつらくなってきたのは確かだ。

 前は、何が何でもって感じで、押しつけでも何でもいいから、僕が正しいと思っていることを伝えていこうとしてた。
 だけど、それを吐き出してしまうと、それに対する反応が気になり始めた。

 たったひとりのためであっても、書き続けようというような気持ちが薄れてきたことは否めない。

 そこで、そのような気持ちに活を入れるために、君たちに感想を求めることにした。
 その中からエネルギーを吸収できるだろうし、新しい発想が湧いてくるかも知れない。
 それに、君たちの小論文対策になるかも知れない。
 こんな有効なことはない!と考えてたが、予想に反して(案の定?)感想の提出が激減していった。

 だめだだめだと思いながら、日にちはどんどん過ぎていった。
 で、今日になっちゃったってわけ。

 えらそうなこと言っててこれだからね。
 自分の弱さをよく知ってるけど、それがはっきり見えちゃうと、自分自身から目を背けたくなってしまう。

 だけど、ここで背けちゃだめだって分かっているから、僕には自分自身に向き合う勇気がまだあるように思う。
 だから、がんばる。
 自分の内部ではなく、感想を求めて何とかしようと思ってた僕が弱すぎた。
 頼りになるのは自分だってこと、十分すぎるほど理解していたと思っていたのに、単なる自惚れだったみたい。

 さぁ、仕切直しだ!
 
 今の世の中、甘えてるヤツが多すぎて、甘えん坊の僕が自立してるように見られたりするから、僕としては困ってしまう。

 本当の僕は、もっともっと甘えていたいのに。
 だけど、仕方がない。
 誰かがやらなきゃいけないのなら、できる範囲で僕がやろう。

 何もしないのが、一番楽です。
 何かをしようと行動すると、すぐに何かにぶつかります。

 バイクに乗ってるからよく分かってるつもり。
 動き出せば、いつも向かい風。
 当たり前のことなんだ。

 そこでくじけちゃいけない。
 仲間がいれば助け合えるだろう。

 だけど、最後は自分。
 やる気を出すのは自分自身。
 よ〜く分かってるはずなんだけど...。

 「アジる」という言葉がある。
 あまり良い意味で使われない。

 人をそそのかす、扇動するということだ。
 整然と歩いている群衆を暴徒にするのに、扇動家が3人もいれば十分だと言われてる。
 誰も暴徒になって荒れ狂いたいと思ってないにも関わらず。

 だから、人がやるからとか、少しくらいなどといつも思ってちゃだめなんだ。
 自分の行動は自分で決めなきゃ。
 知らない内に誘導されてるって事に早く気づいて欲しいんだ。
 
 僕の内面はそれなりに過激なので、オブラートで包み隠してるつもりです。
 でも、今年は、少しくらい見せても良いだろうと決意して、君たちを良い方向に agitate(扇動)することにした。

 「アジテイト」と「アジのタタキ」って発音が似てるでしょ?
 えっ、似てない?
 似てるの!
 
 僕から何か得るところがありましたか?

 そうであったのなら幸いです。
 そうでなくとも、僕のような人間がこの世に存在してることを知ってくれて、ありがとう。

 君たちは、もっともっと考えて、もっともっと行動して、もっともっと大人になってください。

 君たちは自分が幸せになる力を十二分に持ってます。

 その力で、ひとりでも多くの自分以外の人を幸せにしてあげてください。
 
 
  

11号 足場を固めろ!  ◆ ◇ ◆  中学生・高校生のあなたへ
 
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