私が私であることを
私は分かっている
科学技術が進歩して
あなたのコピーが 作れたとしよう
何もかも あなたそっくり
顔かたちだけではなく
考え方も 記憶も
すっかりそのままの
あなたのコピー
それでもあなたは
この私が私であって
目の前にいるのは コピーだと思う
さて そのコピーはあなたのことを
どう思うのだろう
完全なコピーが できない限り
この私は私
私と同じ人間は
この世にいない
あたりまえのこと
それが 個性
個性的でありたい?
そのままのあなたで
じゅうぶん個性的
日本という社会の中だけで
生きていると
普通という言葉が使える
そのパンはおいしい?
普通です
あなたの話し方は?
普通です
普通というのは
みんなが同じような 生活をしていて
同じような価値観を 持っている
そのような閉鎖的な
社会でのみ通用する言葉だ
世界には 70億の人がいる
その中で
あなたは普通?
普通ってどういうこと?
あなたは 普通じゃない
そう言われたとしたら
狭い価値観しかない世界でのこと
この世は多様だ
その多様を ありのままに受け入れる
私ではない他人は
私とは違っているのが あたりまえ
違っていることを
素直にそのまま 受け止める
違っていることを 認める
仲良くなれるかどうかは 別問題
私とは違う人間を認める
合わない人とは
無理して 仲良くしなくていい
でも
存在を認める
協力をする
その人の幸せを願う
それが社会で生きるということ
あなたは個性的だ
それでいい