生命の教育研究所----今を生きるあなたに伝えたいこと

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アジのタタキ 7号

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勉強しろ!
 
 はっきり言おう。
 受験勉強が好きなヤツはいない。
 遊んでる方が良いに決まってる。

 じゃ、なぜ勉強しなければならないのか。
 なぜ、どうして・・・と、いつも理由を求めたがる。
 納得できたら行動するんだなんてウソっぱちだ。

 したくないことをしなくてすむような、何か正当な理由が欲しいだけだ。
 自分にとって都合のいい理由がね。
 違うかい?
 
 大学へ行くためには勉強しなくてはならないけど、今の苦しさから逃げ出したいから、学歴なんか関係ないさとか、大学なんか行かなくっても生きていけるさなんて言ってみたりする。

 そりゃそうだ。
 大学なんて行かなくても立派に生きていけるし、そうしてる人もたくさんいる。
 十分幸せになれるだろう。

 フリーアルバイターですって職業欄に書くヤツがいるくらいだから、生きていくのに困らなくなったんだろう。
 だいたいフリーアルバイターってのは、無職のことなんだからね。
 
 勘違いしないで欲しい。
 大学へ行くことが人生の大きな目的だと言っているわけじゃない。
 大学なんて単なる通過点だ。
 だけど、この通過点は非常に大切だ。
 君の人生を、ひいては世界人類の歴史を変えることにもなるんだから。
 
 学歴偏重はダメだとか、偏差値教育がどうだとか、言いたいヤツには言わしておけ。
 僕にはひがみやねたみのようにしか聞こえない。

 いったい、どこの誰がそんな教育を理想にしてると言うのか。
 勉強さえできればいいなんて思ってる教師が本当にいるんだろうか?
 ま、世間で大きく騒がれるんだから、どこかにいるのかも知れないな。
 でも、僕はそんな先生と会ったことがないから分からない。

 勉強ができないヤツをダメだと言ってるんじゃない。
 勉強できる能力があって、勉強をしなくてはならない立場にいるのに、勉強しないヤツをダメだと言ってるんだ。

 君たちは社会から期待されてるんだ。
 未来の社会において、君たちはいろいろな分野で中心となって活動するようになる。
 これは間違いないことだ。
 その時、君が判断を誤れば、多くの人を間違った方向に流してしまうことにもなりかねない。

 因数分解が難しくってねぇ・・・なんてレベルのことじゃないんだ。
 どこを探しても正解が見つからないような問題がいっぱいあって、その時々に何としてでも答えを出していかなければならなくなるんだ。

 いつまでも誰かに甘えていられるわけじゃない。
 君に誰かが甘えてくるんだ。
 
 社会は変化していく。
 あたりまえすぎるほどあたりまえのことだ。
 でも、考えてもみてよ。
 新しいことが始まるとき、それは教科書には載っていない。
 それまでの知識を基礎に創造していくんだ。

 勉強してないから分かりませんだの、教えてもらってませんだの、そんな戯言は通用しない。
 新しいことに対応できるように勉強しておくんだ。
 同じことを同じように勉強したとしても、それらを融合させて新しいものを創造する時、個性があらわれる。
 その時に個性を発揮しなくて、何が個性だ。

 奇抜な格好など誰でも真似できる。
 真似すること、真似されること、枠にはめられると発揮できなくなること、そんなことが個性であるわけない。
 それらのどこに「個」があるというんだ?
 笑わせるな!
 
 知識が多くて損をすることはない。
 せめて知識くらい頭に詰め込んでおいてくれ。
 創造することができないのなら、なおさらだ。

 大学受験に関係ないことは勉強しないだなんて、自分たちが支えていかなければならない社会を何だと思ってるんだ。

 今、やらないでいつやるんだ。

 嫌いな教科、苦手な科目ほど一所懸命やれ。
 それらは、一生勉強することがないだろうから、今、手にできる知識が君の一生分だ。

 勉強だけじゃダメだけど、勉強すらしないようでは話にならない。
 君たちは勉強しなくてはならないんだ。

 将来の自分一人だけの幸せを考えてちゃダメなんだ。
 一人でも多くの人を幸せにしてあげられるようにならなくっちゃ。

 だから、今はひたすら勉強すればいいんだよ。ウン!
 
 

6号 自由であれ!  ◆ ◇ ◆  夏休み特別号
 
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