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風に訊け 冬休み特別号

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冬休みです。
クリスマスです。
大晦日です。
お正月です。
年賀状読んで、お年玉数えて。
おぞうに食べて、年始参りに行って。
気がつけば、大学入試が終わってます。
 
<挑戦>
 人生が、長いか短いかにかかわらず、何度か本気で挑まなければならないことに遭遇する。たかが大学入試かもしれないが、人生のターニング・ポイントであることは間違いない。今、自分の持てる能力をフルに発揮して、この壁を乗り越えて行ってほしい。
 
 彼を知り己を知れば、百戦危うからず。 (孫子)
 
 君は、彼(大学入試)を十分把握しているか。
 君は、己(自分の能力)を十二分に把握しているか。
 
 夢やあこがれは、戦いの大切な武器になる。それなくして、戦いに挑むことはできない。だが、それだけでは、現実という壁を乗り越えられない。
 
 着実に努力をしてきた者には、壁のてっぺんが見えているだろう。最後は、ひょいとまたぐか、少しの台を用意すればいい。
 
 壁のてっぺんが見えないのなら、どれほどの梯子(はしご)を用意すればよいのかすら分からない。それでも梯子は必要だ。できるかぎり長い梯子を手に入れなくては。それも、短期間に。これくらいでいいだろうでは、まだ届かない。最後の最後まで努力を怠るな。
 
 
<逃避>
 勉強を始めると・・・眠くなる。本を読みたくなる。CDを聴きたくなる。掃除をしたくなる。爪の長さが気になる。叫びたくなる。自昼夢を見てしまう。これらはすべて逃避だ。体が疲れると動かなくなるように、精神が疲れると、集中できなくなってしまう。だからといって、逃避を続けていれば、何も達成されない。自分の精神や感情は、ある程度理性でコントロールできるのだ。自分に厳しくすることは、たやすいことではない。だけど、やるのは今なんだ。自分に嘘をついてでも、がんばらなくてはならない。本当は、勉強が大好きだから、こうしているんだ。やってみると、結構おもしろいものだと。嘘をつき続けるのはよくないが、少しの期間だ。嘘をついた自分を後でゆるしてやれ。
 
 
<焦りと不安>
 大事な約束の時間に遅れそうなとき、電車の中だったとしても、走りたくなってしまう。電車の中で走ったところで、どうなるわけでもないのに、焦りや不安を感じると、どうしようもなくなる。落ち着いて考えろ。焦る必要がまったくない場合と、焦ったところでどうにもならないことばかりなのだから。結果が同じなら、心に余裕を持って、ゆったりと行動すればいい。今、この瞬間にできるベストのことをすればいい。いや、ベストでなくとも、ベターで十分だ。その積み重ね以上のことは決してできないのだから。
 
 受験日は、確実に近づいてくる。これは事実として認めよう。そうして、それまでに、何ができるのかを考える。計画がしっかり立てられたなら、その計画に沿って行動している限り、いたずらに不安がる必要はない。ただ、計画を邪魔する事件は起こる。そんな時こそ、臨機応変。予測不可能な事態が生じたら、何とかしてそれを自分の味方にしろ。要は考え方次第だ。
 
 
<棘(とげ)>
 試験勉強は、だれでもイヤなんだ。それが、大学受験のためともなると、なおさらイヤなんだ。イヤだ、イヤだと日本中が言っている。バカげたことかも知れない。出身大学で人間の価値が決まるわけじゃない。だけど、その人が、努力したかどうかをみる目安くらいにはなるかも知れない。努力した人だったなら、これからも努力できるだろうと、勝手な解釈をして、企業は採用するのだろう。人間の価値をどのように評価するべきなのかが分からないから、とりあえず学歴をもってくる。学歴で自分の価値を決めて欲しくないと思うなら、それ以上に輝く何かを示さなければならない。この社会の中で、流されて生きようとしている人は、大変だ。流されずに生きようするなら、もっと大変だ。こんな時代に生まれたのが不幸だったなどと思っていないだろうねぇ。いつの時代でも、幸せはあって、苦しみも悲しみもあるのだ。愚痴を言ってもしょうがない。愚痴を言う人は、どんな状況になったところで、愚痴を言う。その人が満足することは、ありえないのだから。愚痴を聞く人の身にもなれ。愚痴を聞いて楽しくなれる人は、そうそういるわけじゃない。愚痴を言っている人は、まわりの人を不幸せにしているのだろう。他人を不幸せにしている人が、幸せになれるわけないじゃないか。
 
 自分が幸せになりたければ、他人の幸せを思いやらねばならない。受験生がなんぼのもんだ。甘えていられるからと言って、人を傷つけてはいけない。棘を隠しなさい。
 
 
<プライド?>
 人にはそれぞれプライドがある。それは、傷つけられたくないし、ましてや、自分で傷つけるなどということはしたくない。現実を認識すれば、自分の能力を認めることになるから、できる限りあいまいにしておこうとするようなものは、プライドでもなんでもない。それがプライドだったなら、そんなもろいものにしがみつかずに、早めに捨て去った方がいい。自分を卑下する必要はないが、自分自身を認識することは大切なことだ。他人との比較によって得られる優越感や劣等感など大したことはないのだ。大事なことは他にある。惑わされてはいけない。
 
 
<夢>
 ある建築業者の社長の話を何かで読んだ。その社長はどんな仕事でも引き受けてきて、社員にそれをやらせる。だけど、どう見ても発注業者には、期限までにできあがりそうに思えない。実際に現場で動いている社員に訊くと、期限までの完成は不可能だという。そこで、社長に問い質すと、間違いなく期限に間に合うとの答えが返ってくる。しかたなく黙って待つと、期限には、予定通り完成してしまう。その社長は、ほとんど不可能と思えることを可能にしているわけだ。そんなことが、何故できるのか。実は、この社長、何よりも酒が好きなのだが、仕事が忙しくなると、大好きな酒を飲むことができなくる。これが社長にとって何より辛い。早く期限内に仕事を片づけて、大好きな酒を飲みたいがために、常人では考えられないくらいの集中力を発揮する。それによって、めでたく完成し、酒にありつけることになる。自分がどうしてもやりたいという目標があれば、何もかも乗り越えて、がむしゃらに突き進むことができるのだ。そんな何かを、君たちは持っているのか?受験勉強の先には、何がある?受験勉強が目的じゃないんだ。
 
 

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