「順番や 順番!」
社会人になって
自分でお金をかせぐようになった
先輩と食事に行って
支払いを済ませてくれた先輩に
自分の分をわたそうとしたとき
その先輩が言った
だれかに何かをしてもらったら
もちろん ありがとう
そして そのだれかにお返しをする
まちがってはいない
でも それは
自分とそのだれかとで 完結する関係
だれかから 与えてもらったら
自分は べつのだれかに 与える
べつのだれかは
またべつのだれかに 与える
そうすれば
完結することなく
与えることが ひろがっていく
あなたを助けてくれた恩人がいたら
その恩人を助けなくてもいい
あなたは べつのだれかを助ける
それが 恩人にむくいることにもなる
ひと と ひと との関係は
複雑にからみあっている
どこで どうつながるのか
だれにもわからない
与えることは
未来の自分に かかわっている
与えた分を はるかにこえて
与えてもらう ことになる
与えることは 損じゃない
見返りを期待せずに
ただ 与える
ひとを不快に させてばかりいて
将来 だれかが
自分を楽しませてくれる わけがない
だれかを不快に したことが
何倍にも 何十倍にもなって
自分にかえってくる
ひとに やさしくしていれば
将来 だれかが
あなたに やさしくしてくれる
何倍 何十倍
何百倍もの やさしさを
あなたは与えてもらえる
あなたの まわりのひとが
あなたに やさしくないとしたら
やさしくしてよ と言うんじゃなくて
あなたが もっとやさしくすることだ
与えてもらいたいからと
ひとから奪うだけの 生きかたは
幸せにつながらない
あいさつ 笑顔
与えることができるものは
いくらでもある
5号 清く 正しく 美しく
◆ ◇ ◆
7号 自由でいたいなら
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