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みかんのわ 10号

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ファッションってなぁに?
 
 なぜ、女性は化粧をするのだろう。

 若いうちは素顔でもかまわないけど、少し歳をとって(と言っても十分若いと思うが)社会に出ると、化粧せずには外出できないそうな。

 でも、中には、会社に着くまでに化粧をすればいいと思っているのか、通勤電車の中や、クルマの中で化粧をしている女性をみかけることがある。

 素顔でいることが気になるから、化粧をするのに、その素顔に化粧をしているところを見られて、彼女たちは、恥ずかしいとは思わないのだろうか。

 それとも、義務か何かのために化粧をしているのだろうか。

 僕には、彼女たちの行動が理解できない。
 

 クジャクの雄は、きれいな羽根を広げてみせる。
 セミの雄は、大きな声で鳴いてみせる。
 別に威張ってるわけじゃない。

 彼らの行動の目的は、ただ一つ。
 雌に選んでもらうためだ。
 雌に、優秀な雄であると認めてもらえないことには、自分のDNA(遺伝子)を残すことができないからだ。
 
 ヒトも動物であることを考えると、エリマキトカゲのエリのように威嚇のためでないかぎり、選んでもらうために着飾るのかも知れない。

 もし、そうだとすると、女性が化粧をするということは、現代において選ぶ権利を有しているのは、(あやしいもんだが)男性ということになるのだろう。

 つまり、装身具等は、自分自身をよりすばらしく見せるためのもので、選んでもらいたい側が身につけるものということになる。

 ときどき、自分自身を「めずらしいもの」にするため、他人と違ったかっこうをしているのがいるけど、モンシロチョウの中にモンキチョウが飛んでたら、そりゃ気にはなるわな。

 ま、その程度のことだけどね。
 

 服装や装身具というものは、自分自身をよりすばらしく表現するためにあるのだけど、たいていは、自分をどう見せたいか、自分がどんな所に所属しているかを示すために使われる。

 本人にとっては、似合う似合わないが問題じゃなくて、「自分は、こんな人間だ」ということを appeal(アピール)したいわけだ。

 似合うとか似合わないと言うのは、周りが勝手に作り上げたその人のイメージに合っているかどうかをいうので、本人のアピールしたいことと食い違うことは、当然起こりうる。
 

 今、君たちは君たちなりにアピールしたいことがあって、それに合わせるために装身具を身につけたりするんだろうけど、ちょっと待ってくれ。

 今の自分自身を表現するのに、染髪やピアスやリングが本当に必要なのか。
 今、学ばなけりゃならないことは、着飾ることなのかい?
 魂を磨くことなのかい?

 なぜ、中身で勝負をしようとしないんだ。
 何もファッションと無関係でいろと言うんじゃない。
 若いうちからファッションセンスは磨かなくてはならないし、若いときしかできないファッションもある。

 だけど、そのファッションのために必要なお金は、どうする?
 君たちが学生じゃなければ、僕は何も言わない。
 自分で稼いだお金は、自分のために使えばいいと思う。

 だけど、君たちは、学生だ。
 ファッションに何万円も使う必要はない。

 アルバイトをして自分でお金を稼いだと言ってもだめだ。
 そんなことに使うくらいなら、授業料とか、家族の食費にでもあてなさい。

 まして、せっかくもらえるお小遣いは、もっと大事に使いなさい。
 

 装身具が歩いていたって、しょうがないと思わないかい?

 
 
  

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