生命の教育研究所----今を生きるあなたに伝えたいこと

Contents

HOME 代表プロフィール 中学生・高校生のあなたへ 教員の方へ(教員を目指す方へ) 講演記録 ブログ

みかんのわ 18号

イメージ写真

自信ってなぁに?
 
 新しい何かをするとき、「自信あるのか」って訊かれて、即座に「あたりまえだ」と答えられることは少ないだろう。 
 
 どう転ぶか分からないのに、不安で不安でしょうがない。 
 
 だれもがそうなんだ。 
 
 だけど、そこで一歩を踏み出すヤツと、引き返すヤツに分かれる。 
 
 どうしてなんだろう。

 
 人は生きている間に、多くの失敗をする。 
 後悔することもいっぱいある。 
 挫折することもある。 
 自分の力の無さに気づいて愕然とすることもある。 
 inferiority complex(インフィリオーラティ コンプレックス:劣等感)を感じることがある。 
 
 人に優しくしたいのに、なぜか憎まれ口をたたいてしまう。 
 正直でありたいのに、嘘をついてしまう。 
 
 いつも自信満々でいたいのに・・・。
 
 
 他人との比較において身につけた自信は、自分よりできるヤツが現れることによって、脆くも崩れ去ってしまう。 
 
 自分より劣っている(と勝手に思ってる)者の中にいることによってのみ安心していられる自信なんて、そんなもんだ。 
 
 彼らは、前を向いていない。 
 いっつも後ろを向いてるんだ。 
 
 自分より劣ってるのが、まだこんなにいるからと、自分より優れているものを見ないようにしてるだけなんだから。 
 
 そんな生き方しかできなくなってしまったら、他人をいじめたり差別したりして、自分は最下位じゃないんだということを常に確認し続けなくては、不安になってくる。 
 
 実は、そういうことはすべて、彼ら自身の心がちゃんと理解してるんだけど、分かっているということを頭で認めたがらないから、「そんなことはないよ」とうそぶくことになる。
 
 
 他人との比較で身につく自信なんて薄っぺらなものだ。 
 
 じゃ、本当の自信を身につけるためには、どうすればいいのか。 
 
 これは、ひたすら自分自身を見つめて、努力するほかない。 
 
 まず、「やればできるんだ」ということに気づかなきゃいけない。 
 
 そのためには、どんなことでもいい。 
 「努力すればできること」からやってみる。 
 
 腕立て伏せでもいいし、英語の単語を覚えることでもいい。 
 
 他人と比較する必要はない。 
 今まで自分にできなかったことが、できるようになればそれでいい。 
 
 「やればできるんだ」という経験を、少しずつ少しずつ積み重ねていけばいい。 
 
 そうして、少し自信がついたなら、「努力すればできそうなこと」に挑戦するんだ。 
 
 数学のテストで満点をとることでもいい。 
 結果として満点がとれれば申し分ないけど、そうそううまくいくもんじゃない。 
 
 でも、自分を見つめて、「今まで以上に努力できた」自分が見えるなら、それでいい。 
 
 大切なのは、自分が、どれほどのことをしているのかということだ。
 
 
 ここで、注意してほしいことがある。 
 
 早く自信をつけるためにと、最初から、無理な挑戦ばっかりしないように。 
 
 そこで身につくのは、「やってもできない」ということだ。 
 
 勉強しても勉強しても成績が上がらない。 
 こんなに一所懸命(と本人は思ってる。)してるのに・・・ということをくり返してる人は、「やってもできない」ということを学習し続けてることになる。 
 
 そのままじゃだめだ。 
 絶対に成績を上げなくてはならない。 
 成績が上がるまで、努力しつづけなければならない。
 
 
 何の本で読んだのか忘れてしまったが、ある人がこんなことを言っていた。 
 「僕の可能性は100%です。やろうと思ったことは必ず実現します」と。 
 
 スゴイ自信だなぁと思うかい? 
 
 その後に、こう続いていた。 
 「だって、実現するまでやりますから。 
  実現するかその前に死んじゃうかのどちらかですから」と。 
 
 これで、ある話を思い出した。 
 どこかの国のある部族の雨乞いの儀式は、100%の成功率を誇っている。 
 
 なぜかは、もう分かるよね。 
 
 雨が降るまで、何日でも儀式を続けるわけだ。 
 
 彼らは、この儀式に絶大なる自信をもっている。 
 「やれば必ずできる」んだから。
 
 
 とりあえずは、何事も「やってみないとわからない」と言えるかい?
 
 

  

17号 限界ってなぁに?  ◆ ◇ ◆  19号 恋愛ってなぁに?
 
トップへ戻る

 

リンク

Copyright(C)2018 生命の教育研究所 all rights reserved.