自信ってなぁに?
新しい何かをするとき、「自信あるのか」って訊かれて、即座に「あたりまえだ」と答えられることは少ないだろう。
どう転ぶか分からないのに、不安で不安でしょうがない。
だれもがそうなんだ。
だけど、そこで一歩を踏み出すヤツと、引き返すヤツに分かれる。
どうしてなんだろう。
人は生きている間に、多くの失敗をする。
後悔することもいっぱいある。
挫折することもある。
自分の力の無さに気づいて愕然とすることもある。
inferiority complex(インフィリオーラティ コンプレックス:劣等感)を感じることがある。
人に優しくしたいのに、なぜか憎まれ口をたたいてしまう。
正直でありたいのに、嘘をついてしまう。
いつも自信満々でいたいのに・・・。
他人との比較において身につけた自信は、自分よりできるヤツが現れることによって、脆くも崩れ去ってしまう。
自分より劣っている(と勝手に思ってる)者の中にいることによってのみ安心していられる自信なんて、そんなもんだ。
彼らは、前を向いていない。
いっつも後ろを向いてるんだ。
自分より劣ってるのが、まだこんなにいるからと、自分より優れているものを見ないようにしてるだけなんだから。
そんな生き方しかできなくなってしまったら、他人をいじめたり差別したりして、自分は最下位じゃないんだということを常に確認し続けなくては、不安になってくる。
実は、そういうことはすべて、彼ら自身の心がちゃんと理解してるんだけど、分かっているということを頭で認めたがらないから、「そんなことはないよ」とうそぶくことになる。
他人との比較で身につく自信なんて薄っぺらなものだ。
じゃ、本当の自信を身につけるためには、どうすればいいのか。
これは、ひたすら自分自身を見つめて、努力するほかない。
まず、「やればできるんだ」ということに気づかなきゃいけない。
そのためには、どんなことでもいい。
「努力すればできること」からやってみる。
腕立て伏せでもいいし、英語の単語を覚えることでもいい。
他人と比較する必要はない。
今まで自分にできなかったことが、できるようになればそれでいい。
「やればできるんだ」という経験を、少しずつ少しずつ積み重ねていけばいい。
そうして、少し自信がついたなら、「努力すればできそうなこと」に挑戦するんだ。
数学のテストで満点をとることでもいい。
結果として満点がとれれば申し分ないけど、そうそううまくいくもんじゃない。
でも、自分を見つめて、「今まで以上に努力できた」自分が見えるなら、それでいい。
大切なのは、自分が、どれほどのことをしているのかということだ。
ここで、注意してほしいことがある。
早く自信をつけるためにと、最初から、無理な挑戦ばっかりしないように。
そこで身につくのは、「やってもできない」ということだ。
勉強しても勉強しても成績が上がらない。
こんなに一所懸命(と本人は思ってる。)してるのに・・・ということをくり返してる人は、「やってもできない」ということを学習し続けてることになる。
そのままじゃだめだ。
絶対に成績を上げなくてはならない。
成績が上がるまで、努力しつづけなければならない。
何の本で読んだのか忘れてしまったが、ある人がこんなことを言っていた。
「僕の可能性は100%です。やろうと思ったことは必ず実現します」と。
スゴイ自信だなぁと思うかい?
その後に、こう続いていた。
「だって、実現するまでやりますから。
実現するかその前に死んじゃうかのどちらかですから」と。
これで、ある話を思い出した。
どこかの国のある部族の雨乞いの儀式は、100%の成功率を誇っている。
なぜかは、もう分かるよね。
雨が降るまで、何日でも儀式を続けるわけだ。
彼らは、この儀式に絶大なる自信をもっている。
「やれば必ずできる」んだから。
とりあえずは、何事も「やってみないとわからない」と言えるかい?
17号 限界ってなぁに?
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19号 恋愛ってなぁに?
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