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みかんのわ 22号

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カッコ良さってなぁに?
 
 僕は男だから、女性がどんな男をカッコイイと思ってるのかは、分からない。

 ただ、筋肉もりもり男は、男が思ってるほど女性に好かれないらしい。

 だけど、腹が出てちゃダメ(?)みたいだし、かといって、相撲取りはカッコイイ(と思う女性はかなりいる)らしいから、何がなんだか分からない。

 ただ、相撲取りがモテるのは、女性の本能の部分(DNAの存続のためか?)において感じるところがあるんだろうな。
 

 カッコイイのは、TVや映画のヒーローだ。

 月光仮面も遊星仮面もパーマンも、みんなマントをしてたから、幼稚園の頃、ジャンパーに襟首からの風の進入を防ぐホックがついてるのを着てたヤツは、袖を通さず、ホックで首にジャンパーをひっかけて走ってたし、ホックのついてないジャンパーしかなかった僕は、母親にホックをわざわざつけてもらって、気分は**仮面だった。
 

 高校にもなると、さすがにウルトラマンや仮面ライダーがあこがれのヒーローにはならなかった。

 その頃、カッコ良く思ったのは、ルパン3世だった。

 クラブの帰りに友人たちと学校の前の店で、確か90円のラーメンを食べるとき、TVで再放映のルパン3世を見てた。
 

 ルパンの声優だった山田康雄は、残念ながら他界した。

 彼の声がなかったら、あんなにも流行らなかったかも知れないと思ってしまうほど、山田はルパンそのものだった。
 
 ルパンは悪党だけど、なぜか憎めない。

 冗談半分に生きてるみたいだけど、本当に力があって、余裕がなければ、あんな風には生きられない。

 いつも3枚目なんだけど、強さの裏付けがある限りない優しさを持っていた。


 カッコ良かったなぁ。


 宮崎 駿の映画「カリオストロの城」の中で、クラリスを救いに行くために、3枚目のルパンが屋根を飛ぶシーンなんか、映画館では爆笑だった。
 しばらく音声が聞こえないくらいだった。

 そして、ラストシーンでクラリスを抱きしめたくてしょうがないのに、やせ我慢をして去っていくルパン。

 うーん、男だねぇ。
 

 同じく宮崎 駿 が中年男性のために作った「紅の豚」という映画も良かった。
 男のための映画だから、女性が見てもあまりおもしろくないかも知れない。

 主人公はマルコという男で、魔法をかけられて豚になっていた。

 彼は、飛行艇に乗って戦う。

 昼間でも spirit(スピリト:心、勇気、酒)を胃に流し込む。
 それは酔うためではなくて覚醒するためだ。

 ある時、あこがれの女性から、飛ぶのをやめてほしいと電話口で言われた。

 マルコは言った。
 「飛ばねぇ豚は、ただの豚だ!」
 

 豚であろうが人間の顔をしていようが、俺は俺だ。
 人と違う顔をしているからって、それが個性でもなんでもない。
 ただ、空を飛ぶということが、俺の存在証明になる。
 それをなくしたら、俺は俺でなくなって、みんなと同じになってしまう。
 自分というものをなくした、大衆のひとりに。
 

 ルパン3世だって、紅の豚だって、彼らは、確固たる自分というものを持っている。

 信念がある。
 そこに妥協はない。
 生きていく上で損をすることがわかっていても、自分を譲れない。
 どうしようもないほどの頑固者だ。

 でも、そう思われるほどでなければ、すぐに流されてしまうに違いない。

 流れにのることは楽なことだ。
 それなりの喜びもある。
 だけど、それが分かっていても、妥協しない。

 苦しくても損をしても、自分の信じてることを貫き通す。
 貫き通す意地がある。

 そういう態度を、僕はカッコイイと感じるんだ。

 TVや映画の中のヒーローは、とてもカッコイイ。
 彼らと友達になりたいと思うし、自分がそのように生きてみたいと思う。

 当然、現実にそんな風に生きてるヤツが少ないから、映画やドラマの主人公になるんだけどね。
 

 ところで、君たちには、どんな生き方がカッコ良く見えるのかな?
 
 

 

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