生命の教育研究所----今を生きるあなたに伝えたいこと

Contents

HOME 代表プロフィール 中学生・高校生のあなたへ 教員の方へ(教員を目指す方へ) 講演記録 ブログ

みかんのわ 7号

イメージ写真

スタイルってなぁに?
 
 流れを感じられなくても、流行に敏感なのはたくさんいる。

 いや、流行に流されているって言った方がいいかな。

 「これがtrendy(トレンディ:最新流行の)なのよ。分かってないわねぇ」って感じで、「アムロ、行きまーす!」ってか?
 

 今ほど手軽に、きれい(?)に染髪できなかった僕の中学時代にも、茶髪にしてるのはいた。

 どのようにしたかって?
 話によると、オキシドールやらビールやらで脱色できたそうな。

 それが本当だったのかどうかは知らないけど、とにかく脱色してるのはいた。

 なぜ、髪の色を変えたがるのか。

 「真っ黒だと頭が重そうに見えるから」などという理屈は聞きたくない。
 たぶん自分自身の存在が希薄になってきたからだろう。

 染髪するには、少しばかりの勇気がいるけど、やってしまえば、「しょうがないや」って開き直れるし、自分で自分の頭は見えないから、案外気にならないものなんだ。

 で、自分で見えないのをいいことに、自分がカッコイイと思ってるわけだから、いい気なもんだね。

 なかには、後戻りできなくなって、つっぱらなくちゃならなくなったのもいるだろうけどね。
 
 僕には、染髪した者の主張が感じられない。

 なぜ、茶色なんだ?
 黄や青やショッキングピンクだっていいじゃないか。

 茶色はカッコよくて、黄色はカッコ悪いかい?
 そのカッコよさは、はたして自分で判断してるのかい。

 誰かが「カッコイイヨ」と広めたことを知らず知らずに信じてしまって、自分でカッコいいと思っているだけじゃないのか。

 そういう連中は、茶髪の次に銀髪がはやると、頭を銀色にするんだろうな。

 流行は、誰かがつくっているものなんだ。

 だから、それに乗せられていることを分かって行動するのと、自分が決定してるかのような錯覚に陥って、一種のマインドコントロールをされているのとは、大きな違いがあるんだ。
 

 と言う僕も、やっぱり流行を追っていた。

 高校生の時は、髪を耳が全部隠れるほど長くして、真ん中から分けていた。

 男の長髪というのは、ビートルズが世界中に広めたと言われている。
 もちろん、ビートルズが世に出る前から、長髪の男は存在していたわけだが、長髪の男の数が、爆発的に増えた。

 「ビートルズは、カッコイイ人気者である。
  その人気者は長髪である。
  だから、俺も長髪にすれば人気者になれる」
 ってんで男が長髪にしたわけだ。

 もちろん、「だから」以下はまちがってて、ビートルズがカッコよかったのは、長髪じゃなくて、その音楽性だったことは明らかなんだけど、音楽性でビートルズの真似ができるわけがないから、真似できそうな髪に目をつけるわけだ。

 それが、流行となると、髪の長くない男はカッコ悪いと思いこむ女が増えてくるので、男は、いっそう髪を伸ばす。
 

 それと、ズボンは裾の広がっているラッパズボン(フレアー、ベルボトム)が、カッコよかった。
 スリムなんて、足が短く見えるだけで、好きこのんで、はくヤツはいなかった。

 その中で、友人の一人は、頭をリーゼントにしてスリムズボンをはいていた。
 それが、彼のスタイル(やり方、流儀)だったわけだ。

 今なら僕もスリムをはくけど、その当時、どうしてもはけなかった。

 最近、ラッパズボンをちらほら見かけるけど、あんなにカッコよかったラッパズボンが、今は少々滑稽に思えてしまう。
 

 僕は、休日などにGパンをはいている。
 これには、少々こだわりがある。

 中学生の時、当時の大人は、みんなスラックスをはいていた。
 Gパンをはくことは、若者の特権だったわけだ。

 で、その時決心した。
 30歳になっても、絶対にGパンをはこうと。

 結局、そんなに気負わなくても、30歳になったとき、みんなGパンをはいていた。
 僕の母親ですらはいている。

 でも、今、僕がGパンをはくのは、それが僕のスタイルだからで、みんながそうしてるからじゃないんだ。
 

 君のその行動は、君のスタイルなのか?

 

6号 流れってなぁに?  ◆ ◇ ◆  8号 勉強ってなぁに?−その2−
 
トップへ戻る

 

リンク

Copyright(C)2018 生命の教育研究所 all rights reserved.